ベピオゲル(過酸化ベンゾイル配合)はニキビ跡に効果があります。

「ベピオゲル」(過酸化ベンゾイル配合)はニキビ跡に効果があり、クリニックなどでもニキビ治療薬として処方される薬です。
ただし、同じニキビ跡でも皮膚がへこんでしまうクレーターのようになってしまうとなかなか自分でニキビ跡をキレイにするのは難しく、医師の専門の治療が必要とされます。

そもそも、ニキビには症状によってニキビ跡を残さずに済むニキビとニキビ跡の回復が難しくなるニキビがあり、4段階に分かれます。

白ニキビ

まずは「白ニキビ」。
毛穴の奥の方に皮脂が溜まっているだけの状態のため、まだ外側に見た目には何となく盛り上がっているだけの状態。
じくじくするような感覚もないため、ついつい見過ごされがちになってしまいます。
しかし、ごく初期の段階であるこの時期に徹底してベピオゲルを塗ってニキビの原因菌であるアクネ菌の増加を抑えることでこれ以上の悪化をよぼうできます。
早いうちの治療によってニキビ跡を残さずに済みます。

黒ニキビ

次は「黒ニキビ」の段階です。
黒ニキビは毛穴にたまった皮脂が空気に触れて酸化したことで毛穴の皮脂が黒くなって見えるニキビです。
白ニキビを放置しているとこのような状態になります。
これ以上の状態になると炎症を起こし始めるのでこの段階で徹底してニキビの進行をストップさせないとニキビ跡になりやすくなってしまいます。
ベピオゲルは、ニキビの原因となる毛穴つまりをなくし(角層剥離作用)、アクネ菌の増加を抑えてくれる(抗菌作用)のでこの段階でニキビの悪化を防ぐのに効果的です。

赤ニキビ

さらにニキビが進行すると「赤ニキビ」となります。
ニキビの原因であるアクネ菌は空気の触れない状態で増える性質を持っています。
毛穴が皮脂で詰まった状態で空気に触れない環境を作り出し、さらにアクネ菌と皮脂が結び付いて赤ニキビの原因である炎症を起こすとされています。
見た目にも赤く腫れ、触ると痛みを感じたりします。
この段階ではすでに炎症を起こしているためニキビの腫れがひいて治った後にも赤いニキビ跡が残ります。
皮膚が薄くなっていて血管が透けて見えることで赤みのあるニキビ跡になってしまうのです。

また、この皮膚の炎症に反応してメラノサイトでシミの素のメラニン色素を作る指令を出してしまう事があり、ニキビ跡として色素沈着になる事もあります。

赤身のあるニキビは初期段階を過ぎているので白ニキビや黒ニキビより時間がかかってもベピオゲルの使用により毛穴の詰まりを改善し、ニキビの原因菌であるアクネ菌を抑える根気強い治療が必要です。

黄ニキビ

ニキビの最終段階は「黄ニキビ」です。
赤ニキビがさらに悪化して皮膚の表面に膿がたまる状態です。
この膿はブドウ球菌の増殖によって引き起こされるとされます。
皮膚の深いところ真皮層まで炎症が進んでダメージを与えてしまう事から、治癒した後もクレーターのように深くへこんだようなニキビ跡になります。
クレーターのニキビ跡をきれいにするには、クリニックでピーリングやレーザー治療など専門的な治療をすることが必要になります。
ただ、同じところにまたニキビの炎症を起こさないためにも治癒した後も医師の処方に従って良くなった状態を維持するための治療としてベピオゲルを塗り新しいニキビができにくくする必要があります。